
第5回 刑事訴訟法
・三井誠・酒巻匡『入門刑事手続法』(有斐閣,第7版,2017)
定価(本体3,000円+税)(有斐閣HP書籍紹介)
<著者紹介>
・三井誠 京都女子大学法学部客員教授(所属大学HP教員紹介参照)・神戸大学名誉教授
・酒巻匡 京都大学大学院法学研究科教授(所属大学HP教員紹介参照)
この『入門刑事手続法』の著者である三井誠教授と酒巻匡教授は,ともに元司法試験及び予備試験考査委員です。
同書は,本文と索引を含めて404頁の分量で,「…刑事手続の実務と概要を手続の流れに沿って,平易かつ客観的な解説と豊富な統計・書式により,読者の基礎知識の理解と整理に役立つものとなっている。…」と記載されています。このため,同書は初版から20年以上,刑事訴訟法の定番の入門書となっています。
そして,同書の刑事訴訟規則を含めた条文を重視した解説は,短答対策に圧倒的な強さを有するとともに,【刑事手続の流れ】の表や同書353頁以下の「書式でみる刑事手続」などは,予備試験の法律実務基礎科目(刑事)の論文及び口述試験対策としても極めて有用です。
<参 考>
今回,この『入門刑事手続法』を刑事訴訟法の入門書としてお薦めさせて頂いた理由としては,同書の内容が非常に優れていることの他,刑事訴訟法の基本書として,同書の著者の一人である酒巻匡教授の『刑事訴訟法』(有斐閣,2015)が,法学部生や法科大学院生,司法試験及び予備試験受験生などに多く使用されているからです。
この酒巻『刑事訴訟法』は,司法試験受験生の多くに精読された法学教室のいわゆる「酒巻連載」を加筆し単行本化したもので,「…刑事手続の諸制度の趣旨・目的とそこから導かれる法解釈論の筋道を丁寧に解説。透徹した視点から刑事手続の全体構造と作動過程を鮮やかに描き出す。…」(下記法務HP書籍紹介)とされ,刑事訴訟法学習者にとても人気があります。
そこで,近い将来この酒巻『刑事訴訟法』を読む前に,同一著者で強い互換性のあるこの『入門刑事手続法』を刑事訴訟法の入門書として,お薦めさせて頂きました。
・酒巻 匡『刑事訴訟法』(有斐閣,2015)
定価(本体4,000円+税)(有斐閣HP書籍紹介)