【連載】近い将来を見据えた法律学の入門書 第6回 商法会社法編

第6回 商法会社法編

・神田秀樹監修『ここだけ押える!会社法のきほん』(ナツメ社,2017)

定価:本体1,400円+税(ナツメ社HP書籍紹介

<監修者紹介>

・神田秀樹 学習院大学法科大学院教授(所属大学HP教員紹介

 同書の監修者である神田秀樹教授は,学習院大学法科大学院教授,東京大学名誉教授,元司法試験及び予備試験の考査委員であり,現司法試験委員会委員長です。

 この同書は,目次・本文・インデックスを含めて223頁の分量で,「『会社法』の初歩的な知識を,やさしい言葉で解説。豊富なマンガや図解で,具体的なイメージをつかんで読み進められます。」(上記ナツメ社HP書籍紹介)としています。また,同書は,平成26年会社法改正に対応しています。

 そして,会社法の解説書は多く出版されていますが,同書は,会社法の第一人者である神田秀樹教授が監修されており,内容の正確性は高く担保されております。また,一般的に理解し難い会社の計算などに関しても,図表を用いて,非常に分かりやすく解説されております。

 そこで,本格的な会社法の基本書を読む前に,同書を読んで,会社法の重要テーマ・制度等に関して,基本的なイメージをつけておけば,学習効果が倍増するものと思われます。

<参 考>

 今回,この『ここだけ押える!会社法のきほん』を会社法の入門書としてお薦めさせて頂いた理由としては,同書が分かりやすくて非常に充実していることの他,法学部生や法科大学院生,司法試験及び予備試験受験生の使用する会社法の基本書として,神田秀樹教授執筆の『会社法』(弘文堂,第20版,2018)(下記弘文堂HP書籍紹介参照)が挙げられることが多いからです。(同書は,通称として『神田第何版』などと呼ばれています。)。

 この神田『会社法』は,「新しい会社法の全体像を簡潔にわかりやすく解説した比類なきスタンダード・テキスト。」(下記弘文堂HP書籍紹介参照)とされ,1年に1度改訂が行われ常に最新の情報を提供している他,条文・判例知識がコンパクトにまとめられており,特に予備試験短答式試験対策としては最強の1冊といえます。

 そこで,近い将来この神田『会社法』を読む前に,神田教授監修で強い互換性のあるこの『ここだけ押える!会社法のきほん』を会社法の入門書として,お薦めさせて頂きました。

・神田秀樹『会社法』(弘文堂,第20版,2018)

定価(本体2500円+税)(弘文堂HP書籍紹介