
辰已法律研究所では、例年、予備試験短答式試験当日の朝に試験会場周辺で、短答式試験出題予想の冊子を配布させて頂き、毎年のように的中を出しております。しかし、今年は、新型コロナウイルス感染症に配慮し、試験当日朝に当該冊子などを配布するのを取りやめました。そこで、その代わりに、予備試験短答式試験民事訴訟法、行政法、刑法の出題予想として、出題の周期性や立法動向などの話題性に鑑み、出題可能性が高いテーマをセレクトさせて頂きました。その上で、辰已の短答式試験対策の人気講座である短答完璧講座のテキストである短答合格FILEの該当頁をPDFにて掲載させて頂きます。
令和2年予備試験受験生の皆様の学習の便宜となれば幸いです。
1 民事訴訟法「管轄、移送」
管轄と移送は、民事訴訟法における代表的な短答プロパーのテーマです(もっとも、令和元年司法試験論文式試験民事系科目第3問(民事訴訟法)設問1では、管轄と移送が問われ、受験生を驚かせたということです。)。このテーマに関しては、条文や本試験過去問に沿ってしっかり事前学習をしておけば確実に得点できると思います。そこで、下記に短答合格FILEの該当頁のPDFを添付させて頂きます。
2 行政法「行政不服審査法」
行政不服審査法は、平成30年予備試験短答式試験で問われたものの、令和元年では正面から問われていないことから、今年の本試験で出題可能性が高いテーマといえます。そして、同法は、平成26年に全部改正され、これは同28年4月1日から施行されており、そろそろ改正に関連する知識が本格的に問われる可能性があります。そこで、下記に短答合格FILEの該当頁のPDFを添付させて頂きます。
3 刑法「強盗罪全般」
強盗罪は、短答式試験で毎年のように問われる頻出テーマであるにもかかわらず、令和元年の予備試験短答式試験では正面から問われていないことから、今年の本試験で出題可能性が高いテーマといえます。また、強盗罪は、論文式試験の頻出テーマでもあり、この機会にしっかりと押さえておくとよいでしょう。なお、令和元年予備試験短答式試験刑法第12問では、性犯罪等に関する平成29年刑法改正に関する知識が正面から問われましたが、241条(強盗・強制性交等及び同致死)は、この改正に関連する条文ですので、十分注意した方がよいでしょう。