
辰已法律研究所では,毎年,本出題予想教材を予備試験論文式試験受験生の皆様に直前予想教材として適宜配布し,多くの的中実績をあげております。特に,平成23年の予備試験においては,「窃盗の被害者の占有の予想裁判例」が,また,平成25年の予備試験においては,「無断転貸」と「犯人性」がズバリ的中しております。さらに,平成29年の予備試験においては,「即時取得」が的中しております。
今年は,新型コロナウイルス感染症に配慮し,辰已法律研究所では,予備試験論文式試験1日目の朝に教材冊子などを試験会場周辺で配布することを取りやめました。そこで,「令和2年予備試験論文本試験 2日目出題大予想(法律実務基礎科目(民事・刑事),民法)」を下記に掲載致します。
本教材が令和2年予備試験論文式試験受験生の皆様の学習の便宜となれば幸いです。
受験生の皆様の本試験でのご健闘をお祈り申し上げます。
1 法律実務基礎科目(民事)
①売買契約に関する紛争(要件事実)
②書証
予備試験論文式試験法律実務基礎科目(民事)では,毎年要件事実が問われていますが,上記①に関しては,近時の本試験で正面から問われておらず,また,今年の4月に施行された平成29年民法(債権法)改正に直接関連するため,受験生として要注意です。
また,上記②に関しては,二段の推定など本試験では毎年のように問われており,十分な復習が必要です。
そこで,近時,受験生待望の改訂がなされた西口竜司監修『司法試験予備試験 法律実務基礎ハンドブック1 民事実務基礎』(辰已法律研究所,第5版,2020)の上記①②の部分(同書P.72~91,200~211)のPDFを掲載致します。
2 法律実務基礎科目(刑事)
①公判前整理手続
②共謀
予備試験論文式試験法律実務基礎科目(刑事)では,ここ数年上記①の分野が問われていましたが,昨年は出題されませんでした。しかし,この分野の実務上の重要性に変化がないことから,再度出題される可能性が高く,受験生として要注意です。
また,上記②に関しては,「司法試験予備試験サンプル問題(法律実務基礎科目(刑事))」で問われているものの,近時の本試験において正面からの出題がありません。そして,その実務上の重要性に鑑みれば,そろそろ出題される可能性が高いと思われます。
そこで,近時,受験生待望の改訂がなされた新庄健二監修『司法試験予備試験 法律実務基礎ハンドブック2 刑事実務基礎』(辰已法律研究所,第5版,2020)の上記①②の部分(同書P.60~79,152~160)のPDFを掲載致します。
3 民法
①譲渡担保
②債務不履行
令和2年司法試験論文式試験民事系科目第1問(民法)では,債務不履行(契約不適合責任),債権譲渡(設問1),相隣関係,通行地役権,契約の解除(設問2),日常家事債務の連帯責任,無権代理と相続(設問3)など,今年の4月に施行された平成29年民法(債権法)改正に関連するテーマと関連しないテーマについてバランスよく問われました。そこで,本予想でも改正関連テーマと関連しないテーマをそれぞれ紹介します。
上記①は,近時の予備試験論文式試験では正面から出題がなく,学説が分かれるため,応用力や思考力を問うのに最適な改正に関連しないテーマであり,要注意です。
また,上記②は,債権法全体すなわち今回の改正分野の要となるテーマであり,十分理解しておく必要があります。
そこで,受験生待望の改正民法対応の論文対策教材である,『改正民法 趣旨・規範ハンドブック』(辰已法律研究所,2020)の上記①②の部分(同書P.82~86,90~99)のPDFを掲載致します。
~160)のPDFを掲載致します。