令和4年予備試験論文式試験出題大予想

 令和4年6月2日(木)に,令和4年予備試験短答式試験の結果が発表されました。合格した受験生の皆様には,大変おめでとうございます。

 現在,辰已では,予備試験論文式試験受験生の皆様のために,いくつかの情報提供を行っておりますので,本ブログにて改めて紹介させて頂きます。受験生の皆様の学習の便宜となれば幸いです。

1 法律基本科目対策情報

 下記の辰已HPにて,恒例の「令和4年予備試験 論文本試験 出題大予想」を公開しております。

https://www.tatsumi.co.jp/product/220520-yobi-shutsudaiyosou/

 

 これは,令和4年予備試験考査委員,出題の周期性,令和4年司法試験論文式試験の出題内容などを総合的に分析したレジュメものです。昨年の民法の譲渡担保をはじめとして,毎年多くの的中を出していますので,是非ご利用下さい。

 また,このレジュメを教材として,下記の辰已YouTubeチャンネルで,辰已専任講師・弁護士 西口竜司先生がポイント解説をしていますので,是非ご視聴願います。

 なお,西口竜司先生には,下記の法律学習応援ブログ掲載のように,恒例の令和4年司法試験刑事訴訟法出題大予想の中日講義をご担当頂き,おとり捜査,訴因変更の要否について,ズバリ的中し,多くの司法試験受験生から感謝されました。原則として考査委員が併任である予備試験においても有益な講義ですので,是非ご視聴願います。

https://www.tatsumi-start.com/20220509-method/

 また,予備試験の受験生としても,原則として考査委員が併任である司法試験の出題状況は気になるところです。必須科目については,下記の辰已HPにて速報を公開しておりますので,ご参照願います。基本的には,司法試験に出題されたテーマ・論点は同じ年の予備試験に出題され難いといえますが,令和3年の憲法の「表現内容規制・内容中立的規制二分論」のように同じテーマ・論点が出題されることもあるので,注意しましょう。

https://www.tatsumi.co.jp/product/220601-2022-shihou-sokuhou/

2 選択科目対策情報

 今年から始まる予備試験の選択科目に関しては,「司法試験予備試験の実施方針について」(令和3年6月2日司法試験委員会決定)の中で,「各法分野における基本的な知識,理解及び基本的な法解釈・運用能力並びにそれらを適切に表現する能力を問うものとする。司法試験において,更に同様の法分野に関する能力判定がなされることを前提に,予備試験の選択科目においては,基本的な知識,理解等を問うものとする。」と記載され,基本的な知識,理解が強調されています。また,原則として考査委員が併任である令和4年司法試験論文式試験選択科目においては,全ての科目において,奇をてらうような出題(例えば,令和4年司法試験論文式試験民事系科目第3問設問3)はなかった模様です。このため,予備試験選択科目においては,基本的な知識,理解を問うメジャーなテーマ・論点から出題されると考えてよいでしょう。

 そこで対策としては,辰已の『論文対策 1冊だけで選択科目シリーズ』(下記辰已出版ブログ参照)に論点表が掲載されておりますので,その論点表で司法試験過去問の出題状況を把握して,出題頻度が高いテーマ・論点を重点的に押さえるとよいでしょう。

http://blog.livedoor.jp/accstatsumi/archives/9934687.html

 

 なお,比較的選択者が多い経済法,労働法,国際関係法(私法系)に関しては,下記の演習書を司法試験受験生が多く利用しています。

 

・川濱昇・武田邦宣・和久井理子編著『論点解析 経済法』(商事法務,第2版,2016)

・水町勇一郎・緒方桂子編著『事例演習労働法』(有斐閣,第3版補訂版,2019)

・櫻田嘉章・佐野寛・神前禎編著『演習国際私法 CASE30』(有斐閣,2016)

 

3 法律実務基礎科目対策情報

[民事]

 民事については,要件事実は本試験未出題やしばらく出題されなかったテーマから出題される傾向があり,また,民事事実認定における二段の推定などは頻出テーマであり,さらに,毎年,準備書面を作成させる設問がされています。

 そこで,民事の出題可能性が高いテーマについて,受験生の使用率が高い,大島眞一『新版 完全講義 民事裁判実務の基礎[入門編]―要件事実・事実認定・法曹倫理・保全執行』(民事法研究会,第2版,2018)に準拠すると,「要件事実総論」(P.46~64),「民法総則に関する抗弁」(P.88~95),「規範的要件」(P.95~9),「債務不履行解除」(P.131~142),「不動産明渡しに関する請求」(P.169~204),「債権譲渡」(P.284~311),「形式的証拠力(文書の成立の真正)」(P.346~366),「民事保全・執行」(P.380~393)などを挙げることができます。

 また,準備書面を作成させる設問に対しては,大島眞一『完全講義 法律実務基礎科目[民事]─司法試験予備試験過去問 解説・参考答案─』(民事法研究会,2021)などで本試験過去問を分析するとよいでしょう。

 

[刑事]

 刑事については,刑事手続と刑事事実認定に関して,本試験で問われたテーマが繰り返し問われる傾向にあります。

 そこで,刑事の出題可能性が高いテーマについて,受験生の使用率が高い,新庄健二監修『司法試験予備試験 法律実務基礎科目ハンドブック2 刑事実務基礎』(辰已法律研究所,第5版,2020)に準拠すると,「公判前整理手続」(P.60~79),「保釈」(P.113~115),「事実認定 序論」(P.118~120),「正当防衛」(P.138~150),「共謀(共謀共同正犯の成否)」(P.152~160),「殺人罪と傷害致死罪の区別―殺意の認定」(P.162~174),「窃盗の被害者の占有」(P.176~9),「犯人性の認定」(P.204~224)などを挙げることができます。この他,伝聞法則にも注意して下さい。

  なお,上記の中でも受験生が苦手とすることが多い「公判前整理手続」に関しては,吉開多一ほか『基本刑事訴訟法Ⅰ―手続理解編』(日本評論社,2020)P.197~241が非常に充実しているので参考にされるとよいでしょう。

 

2022年 予備試験論文直前対策〜必勝を期す万全のラインナップ〜 | 辰已法律研究所 (tatsumi.co.jp)