予備試験は合格率3 ~ 4%程度(2017 年予備試験合格率4.1%)の難関試験。司法試験の受験資格を取得する確実性は法科大学院ルートより低いといえます。しかし、仮に予備試験に合格できなかった場合も、予備試験を目指した学習はけしてムダになりません。
 その場合は、予備試験と同等の合格率をあげている法科大学院の法学既修者コースへ進学しましょう。予備試験の試験科目は、法科大学院の法学既修者コースの試験科目をすべて包含しています。予備試験は、法科大学院修了レベルを認定する試験ですので、予備試験合格を目指した学習をしていれば、おのずと法科大学院既修者コースの対策になります。予備試験と法科大学院を併願することで、司法試験の受験資格を「確実に」首尾よく行けば「早く」得ることができるのです。

 また、進路変更をする場合も、試験科目に重なりの多い公務員試験、その他法律系資格試験において予備試験対策の学習経験が活かされます。予備試験は難関試験ですが、受験する上でのデメリットは少なく、むしろメリットの多い試験といえるでしょう。

合格に必要な知識・理解のレベル

予備試験の試験科目は、法科大学院の法学既修者コース入試の試験科目をすべて包含しています。

参照:各大学・法科大学院WEBサイト