法曹三者(裁判官・検察官・弁護士)になるには

 司法試験とは、法曹三者になろうとする者に必要な学識及びその応用能力を備えているかどうかを判定する国家資格です。

 法曹三者(裁判官・検察官・弁護士)になるためには、この「司法試験」に合格し、「司法修習」を受け、修習の最後に行われる「司法修習生考試(通称「二回試験」)」に合格する必要があります。

 現行の司法試験を受験するためには、(1)予備試験合格、(2)法科大学院修了のいずれかの資格が必要です。

法曹三者(裁判官・検察官・弁護士)になる夢を叶える2つのルート

(1)予備試験ルート

予備試験ルート

 予備試験(司法試験予備試験)とは、「法科大学院修了者と同等の学識及びその応用能力並びに法律に関する実務の基礎的素養を有するかどうかを判定する」(司法試験法)試験です。

 受験資格の制限はありません。年齢・学歴に関係なく、どなたでも受験することができます。

 合格すると、司法試験の受験資格が与えられます。法科大学院ルートに比べて時間的・経済的負担がかからないため、「大学在学中に」または「働きながら」司法試験合格を目指される方におすすめのルートです。

(2)法科大学院ルート

法科大学院ルート

 法科大学院とは、「法曹養成に特化した教育を行うプロフェッショナル・スクール」(司法制度改革審議会意見書)として、2004年(平成16年)4月に創設された専門職大学院です。

 受験資格として、原則、4年制大学卒業を卒業していること(あるいは卒業見込みであること)が求められます。

 多くの学校では、一定レベルの法律知識を修得している方を対象とする「法学既修者コース」と、法律知識を修得していない方を対象とする「法学未修者コース」が設けられています。法学部卒業とは直接関係しませんので自分の法律学習の進度に合わせて選択することができます。

 法学既修者コースでは2年間、法学未修者コースでは3年間の在学期間が定められています。修了すると、司法試験の受験資格が得られます。

司法試験短期合格を目指すなら「まず予備試験ルート」

 予備試験ルートと法科大学院ルート、どちらのルートで司法試験を目指すか迷われる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。これから法律の学習を始める方には、まず予備試験合格を目標に学習開始することをおすすめします。

予備試験のメリット
司法試験とは
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法科大学院とは